第67章

翌日の午後、田山監督の番組をめぐる騒ぎも、ようやく一段落した。

ほどなくして沈村蓮のもとへ、田山監督から電話が入る。古清村の古城で命を救ってもらった礼を、ぜひ直接言いたい。食事をご馳走させてほしい――そんな内容だった。

特調局側の対応は浅川英子が取り仕切っていたが、田山監督本人は「功労者が誰か」を分かっている。

沈村蓮は淡々と断った。

それでも田山監督は食い下がる。

「沈村蓮さん、どうか田山にお礼をさせてください。そうでないと、今後お会いする顔がありません。あ、それと……藤原さんもお呼びしました。もう承諾をいただいています」

沈村蓮はわずかに眉を上げ、ベランダの方へ視線をやってか...

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