第98章

一方、沈村蓮は葉山詩音が中へ入っていくのを見て、自分も追いかけようとした。だが、斉村哲也に呼び止められる。

「沈村蓮、どこから攻める?」

「さあね。様子見」沈村蓮はそっけなく返した。

その返事に、斉村哲也の目がぱっと輝く。

「じゃあ、俺たちまた一緒でいいじゃん!」

沈村蓮は、葉山詩音に聞きたいことがある。だから首を振った。

「田山監督、今回はチーム組めって言ってない。あんたと私はライバル。一緒は無理」

ちょうど松村林也に話しかけていた地村氷が、そのやり取りを聞いて笑う。

「沈村蓮の言うとおり。今回は組めないよね。でもさ、監督は『同盟禁止』とは言ってなくない? だったら最初は一...

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