第44章

私の体は突然固まり、反応した後に思わず逃げようとした。

藤原大輔の腕がすぐに止まると同時に、彼は私の耳を噛んだ。

「俺はもう着想が湧いたよ、君はどうかな?」彼の低い声が恐ろしいほど魅惑的だった!

藤原大輔は観察力に優れた人で、きっと私の耳が特に敏感な場所だと早くから気づいていたのだろう。

私はもがきながら、震えて小声で叫んだ。

「藤原大輔、だ、だめ!」

彼の手のひらの包帯の粗い質感が私の肌をなぞり、私の理性を少しずつ崩していった。

彼は私を窓際に押しつけ、冷たい窓台が私の理性を一瞬だけ取り戻させ、慌てて彼を押しのけた。

「藤原大輔、あ、あなた、冷静になって」

「旦那はもう我...

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