第121章「違和感のある絵」

シャーロットにそう言われては、アレックスに拒む術はなかった。「わかった、行ってきなよ。何か手助けが必要なら、いつでも言ってくれ」と彼は言った。

それに、シャーロットが直接赴けば、ジェームズが交渉に応じる可能性もあると考えたのだ。

アレックスや他の者であれば、ジェームズに面会することすら叶わないだろう。

そう考えると、アレックスの中にどっと悔しさが押し寄せてきた。ジェームズに立ち向かうことのできない己の無力さが恨めしかった。

もし自分にジェームズと互角に渡り合えるだけの力があれば、シャーロットにこんな苦労をかけずに済んだはずだ。

去っていくシャーロットの後ろ姿を見つめながら、アレックス...

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