第141話心の汚い人は何もかも汚く見える

「ジェームズ、本当に私にそこまで冷酷にならなきゃいけないの?」

デイジーの瞳には涙が溢れ、その姿は哀れを誘い、見ている者の胸を締めつけるようだった。

ジェームズは鼻で笑い、一切の容赦を見せなかった。

「冷酷だと?デイジー、母さんについた嘘で、俺まで騙せると思っているのか?エマはまだ子供だ。あの子にあんな真似をしておいて、自分が冷酷すぎるとは思わなかったのか?」

「俺に証拠を掴ませないことだな。さもないと、後悔することになるぞ」

そう言い捨てると、ジェームズはきびすを返して歩き去った。

デイジーはその場に立ち尽くし、瞳に恨みの色を浮かべていた。

『シャーロット、あの忌々しい女、全部...

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