第159話流れる光と影

ちょうどその時、注文していたバーベキューが運ばれてきた。店主自らがテーブルまで運んできてくれたのだ。

シャーロットは微笑み、わざと話題を変えた。「お料理が来たわね」

二人の間に漂う緊張感を感じ取った店主は、野暮な詮索はせず、代わりにちょっとした助言を口にした。「あんたたち、まだ若いんだ。目の前にいる人を大切にしなさいよ」

そう言い残すと、店主は後ろ手に組んで背を向け、歩き去っていった。

このちょっとした幕間の出来事もあってか、ジェームズはアルコールを口にしないことに決めた。

ほんの少しの気まずさはあったものの、二人の間に流れる空気は総じて穏やかなままだった。

ジェームズは決して口数...

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