第196章 | 私はただの候補者です

「彼女は助けられない」

ジェームズには、シャーロットの言わんとすることが手に取るようにわかった。彼女のことはよく理解している。

困っている人を見捨てるような医師ではない。だからこそ、ためらうには別の理由があるはずだった。

ジェームズはスティーブンに視線を投げ、口を開いた。「俺はまだ彼女の恋人ですらない。あなたの娘さんがしたことのせいで、彼女は俺と一緒にいたくないんだ。はっきり言えば、俺はただの候補にすぎない。彼女は自立していて自由だ。彼女の助けが必要でも、俺にはどうにもできない」

スティーブンはすぐに真意を察した。二人が自分を追い込んでいるのは明らかだ。だが、手術室で横たわる娘を思えば...

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