第219話死ななかった少女

ローズが目を覚ましたのは、日没の少し前だった。

シャーロットは三十分近く同じ医療記録を読み返していたが、ベッドの上でかすかな動きがあったのに気づいた。

彼女は即座に顔を上げた。

ローズのまつげが震えた。

そしてゆっくりと、その目が開く。

「ローズ?」

シャーロットはすぐさま彼女のそばへ寄った。

数秒のあいだ、ローズは自分がどこにいるのか思い出そうとするように天井を見つめていた。

やがて、その視線がシャーロットを捉える。

唇がわずかに開いた。

「思い出した」

シャーロットの表情が変わる。

「どこまで?」

ローズはつばを飲み込んだ。

「全部」

ちょうど部屋の外にいたフ...

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