第220章:便利な火

その夜のうちに、急襲は起きた。

デイヴィッドとマンディは、市の西側にあるサービスアパートメントに滞在していた。

フランクの手の者とジェームズの警備チームが到着した頃には、すでに六階の窓から炎が噴き出していた。

ジェームズは車を降り、燃え上がる建物を見上げた。

表情は一切変わらない。

数秒遅れてフランクが駆けつけ、規制線を押しのけそうになったところで、ジェームズが腕をつかんで止めた。

「手遅れだ」

フランクの顎が強くこわばった。

「仕組まれてたと思うか?」

ジェームズは彼を見ない。

「当然だ」

消防隊はすでに突入を始めていた。濃い黒煙が通り一面をゆっくりと這い、熱気はバリケ...

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