第62章ゴシップは遺伝子に刻まれている

「承諾したのか?」ジェームズは何か言いかけたが、シャーロットがあまりにもあっさり同意したものだから、一瞬言葉を失った。

舌先まで出かかっていた言葉が、どうしても形にならない。

ジェームズの胸中など知る由もないシャーロットは、勢いよくうなずいた。「心配しないで。言われたとおりにするわ」

ジェームズの視線がシャーロットに留まった。

シャーロットは瞬きひとつせず、吟味されるのを許した。表情はどこまでも誠実そのものだった。

ジェームズは、強硬手段も辞さないつもりでいた。頭の中には説得の言葉がいくつも渦巻いていたのに。

だが、それらが一切不要だとは思いもしなかった。シャーロットは本当に、ここ...

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