第76章お父さんがバックアップします

「ジェームズ、何を言っているの? うちの会社は順調そのものよ」デイジーは無理に微笑んでみせたが、胸の奥には重い不安が渦巻いていた。

ジェームズは彼女に答えるそぶりすら見せなかった。代わりに、床へへたり込んでいるライラを見下ろし、淡々と言い放った。「もういい。今すぐ人事部へ行って辞表を出せ。そうすれば、まだ次の仕事が見つかるかもしれないぞ」

そう言うと、彼はシャーロットの腕を掴み、デイジーの突き刺すような視線を完全に無視してドアへと向かった。

ライラはここへ来て初めて自分の軽率な行動を後悔し、最後の望みをデイジーに託した。「リン様、どうか、お助けください」

デイジーの目に苛立ちの色が走っ...

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