ソウルバウンド。

エリオット

俺は多くの死を見てきた。肉体から引き剥がされる魂、瞳から消えゆく光、俺の大鎌の重みに耐えきれず崩れ落ちる軍勢。だが、メイシーとディーンの間にあの「絆」が結ばれる瞬間を目にした時ほど、俺の心が打ち砕かれたことはなかった。ほんの一瞬の出来事だった。彼女の狼が光を突き破って現れたのだ。白く、目が眩むほどに輝き、力と優美さ、そして神々しいほどの怒りを纏っていた。彼女が彼を見た瞬間――真に彼を認識した瞬間――俺にもそれが分かった。あの引力、見えない糸、そして「番(つがい)」の絆がカチリと噛み合う、紛れもない感覚。それはあまりに眩しく、直視するのが痛いほどだった。あまりに決定的で、俺...

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