祝福された女神。

レヴィ

「アルファ・キングたちが来たら、この新たな事態について尋ねることができるはずだ」

俺は優しく彼女に告げ、咲き誇る花々が再び静けさを取り戻していく様子を見つめた。

「彼らは皆が思っている以上に、月の女神に近い存在なんだ」

「どういうこと?」と彼女が尋ねる。

「彼らの家系は月の女神その人の直系なんだよ。末裔だ。だからこそ、他の誰にもない能力を授かっている。俺たちはそれを『女神の祝福(ゴデス・ブレスト)』と呼んでいる。そして、理由はわからないが……ドール、どうやらお前も祝福を受けているようだ」

彼女は首を横に振り、信じられないといった様子で小さく笑い声を漏らす。「どうして月の...

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