セリーン。

ザビエル

エンヴィーが瞳を閉じてから、二十四時間が過ぎた。ぴくりとも動かずに横たわる彼女を見守り続けた二十四時間。肌は青白いが温かく、呼吸は穏やかで、心臓も一定のリズムを刻んでいる。それは安らぎになるはずだ――だが、そうはならない。彼女がなぜ目を覚まさないのか、誰一人として理由がわからない状況では。

僕らはトイレに行く以外、ベッドのそばをほとんど離れていない。母さんが無理やり僕らの手に食べ物を握らせてくるが、番(つがい)が意識を失って僕らの間に横たわっているというのに、食事なんて無意味に思える。群れの治癒師が今日だけで三度も診察に来たが、そのたびにお手上げだと言わんばかりに肩をすく...

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