地獄。

ノア視点

俺はかなりの時間をかけて、俺の……「地下室」の整理に費やしてきた。文字通り「地獄」であるこの場所を地下室と呼ぶのは妙な話だが、王国の地下にあるのだから間違ってはいないだろう。ここで多くのスタッフに会うことはできたが、正直なところ、魂の数も処罰を担当するスタッフの数も膨大すぎて、全員に会える気がしない。

最初にここで出会ったガーゴイルのダリウスは、今や俺の右腕となり、あらゆる案内をしてくれている。少なくとも俺にとっては、彼は「心優しき巨人」といった感じだ。もっとも、拷問部屋での彼の手腕を目の当たりにしたことがあるが、あれは決して「優しい」光景ではなかったけれど。

以前は曲...

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