ロックアンドキー。

「ノア、ザビエル」私は喘ぐように告げた。「行って」

ザビエルが一歩、私の方へ踏み出す。その瞳は荒々しく、肌の上を黄金の光が揺らめいていた。

「君一人じゃ支えきれない!」

「一人じゃないわ」私は声を震わせながら言った。「レイラと私がいる。これなら大丈夫。だから行って!」

彼は顎を強張らせたが、私の言葉に従った。私を信じているから。私を愛しているからだ。ザビエルが変化すると、マドックスが咆哮と共に飛び出した。そのしなやかで強靭な肉体を、影と炎が包み込む。ノアも続き、瞳を輝かせながら、嵐のように濃密な魔力を纏った。彼の体からホークが神のごとく立ち上がり、迫りくる死の波に向かって歩を進めるたびに雷...

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