マイパック。私の。

「いいよ」僕はそれに向かって、そして自分自身に向かって囁いた。「窓が欲しい。星が見える窓。本物の星だ」

向こうの壁から光が咲き誇った。大きなアーチ状の開口部が、まるで外へ向かって伸びる根のように広がり、その向こうに夜空が見えた。僕の空だ。戦場や壊れたベールの上にある空じゃない。深く、果てしなく、穏やかだった。銀河がスローモーションで回転している。名前も知らない星座たちが、旧友のように瞬きかけてくる。月は低く、黄金色に輝き、本気で試せば手が届きそうなほど近くにあった。僕は息を呑んだ。完璧だった。

「それから、本も」僕は囁き声よりもさらに小さな声で言った。

地面から棚がせり上がり、蔓のように...

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