第二十一章

セフィ視点

彼はただ笑って首を振り、夕食の食器洗いを続けた。最後の一枚を拭き終えて片付けると、彼は私の前に歩み寄り、その両手を私の太ももから腰へと滑らせた。

「視線の高さが同じになるのが好きなんだ」

彼はそう言いながら、私の顔にかかる髪を後ろへとかき上げた。

私は彼の逞しく筋肉質な肩に手を置いた。そのまま腕へと手を滑らせ、シャツの下にある筋肉の感触を確かめる。仕事を終えた彼はシャツのボタンを上から二つ外しており、胸元のタトゥーがわずかに覗いていた。その全貌がどうなっているのか、好奇心がくすぐられる。私の手が彼の胸へと這う。彼の上半身を探検する私を、彼はじっと見つめていた。私はにやり...

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