第二百五十四章

――セフィ

「じゃあ、彼女がロビーに行く時に麻薬を買ってるってのは、本当に確認できたのか?」

キースが尋ねた。まるで、自分の疑いが間違いだったと言われるのを期待しているかのようだった。

「どうやら、厄介なコカイン中毒らしいな」ミーシャが言った。彼は今日、ジアナからくすねた小瓶を掲げてみせた。

キースは目を丸くした。「あの日、彼女のバッグから落ちたのはそれだったのか!」彼はミーシャの手にある小瓶を指差して言った。

「週に二回もあれだけの量を買っているなら、四六時中ハイになっているはずだ。最近彼女の姿をあまり見かけないのも、おそらくそのせいだろう。それほどの中毒になれば、隠し通すのは難し...

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