第二百五十五

セフィ

「厳密に言えば、僕こそが保険金詐欺みたいなものだったんだ。僕を厄介払いしようとして、いくつもの村が焼かれたからね。そのせいで、火は大嫌いなんだよ」

スティーブンはまったくの真顔でそう言い放った。私たちは皆、どっと声を上げて笑った。キースの混乱しきった顔を見て、私の笑いはさらに激しくなった。彼はただ、ショックで口をあんぐりと開けたままスティーブンを見つめていた。

「自分を殺せる唯一のものに対して、ただ『大嫌い』で済ませるところが最高ね」私はまだ笑いながら言った。

「900年も生きてて心の平穏を見つけられないなら、そもそも努力してないんじゃないか?」アンドレイが言うと、私...

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