第二百七十七章

【セフィ視点】

ドアが再び開いた。私たちを捕まえた二人の男が先に入り、サルヴァドーリ、そしてアルマンドが続いた。ああ、アルマンドの奴、もう死んだも同然ね。彼らは顔に乾きかけた血をつけたイヴァンを一瞥し、それから私たちを捕らえた男たちに目を向けた。男たちは、まるで自分たちのせいではないとでも言うように、ただ肩をすくめただけだった。

サルが私の方へ歩いてきた。その表情からは心中を読み取りにくい。嬉しそうにも見えるが、怒っているようでもあった。「やあ、お嬢さん。部下を殺さずにはいられないようだな。あまりレディらしい振る舞いとは言えないね」彼はそう言いながら、私の顔の側面から首筋にかけて指を這わせ...

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