第三百十章

セフィ

鍼がすべて抜かれると、イワンは鍼灸師と静かに話し込み、その間にアドリックが私の着替えを手伝ってくれた。彼は、外出中にみんなが調達してきてくれたシャツの一枚と、保温性のあるレギンスを持ってきていた。「シャツは少し手を加えたんだ」彼はそう言ってシャツを持ち上げ、袖が切り落とされているのを見せてくれた。「これなら大丈夫だと思う」

彼はギプスの上からシャツを通し、残りの部分も着せてくれると、今度はレギンスを履くのを手伝ってくれた。

「午後は私に何か用はある? あと二十分もしないうちにまた寝ちゃうと思うから。今、すごく体がポカポカしてるの」彼が自分のスウェットシャツを私に着せかけてく...

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