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セフィ

ようやく目が覚めたとき、アンドレイのいびきが聞こえてきた。アドリックよりも音が大きいから、目を開ける前から誰の上で寝ているのか分かった。たとえいびきがなくても分かっただろう。暖かさが足りないから。十分暖かいけれど、アドリックのあの完璧な暖かさじゃない。

私は目を開け、外の様子を見て今の時間帯を推測しようとした。窓から差し込む冬の薄暗い陽射しからして、間違いなく午後だ。私は頭を持ち上げてアンドレイを見た。寝顔がやけに可愛い。普段もハンサムだけど、寝ている時は少年のようにあどけない顔をする。私はしばらくの間、彼の安らかな寝顔に見入って、その穏やかさに癒やされていた。

彼も私と...

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