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アドリック

アルマンドは目の前の光景に目を見開いた。ただでさえ、スティーブンが殺意に支配された時の威圧感は相当なものだ。そこに俺まで加わっているのだから、アルマンドが失禁しなかったのが不思議なくらいだ。俺はずっとこいつを拘束していた。セフィが手首を後ろ手に縛られていたあの光景が、どうしても頭から離れない時があるからだ。その不快感を、こいつにもできるだけ長く味わわせてやりたかった。

たまに休憩を与えたりもした。拘束されていない状態に慣れてきた頃を見計らって、また何日も続けて椅子に縛り付けるのだ。こいつは昔から記憶力が良くない。だから、その感覚を骨の髄まで叩き込んでやりたかった。

だ...

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