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アドリック

ようやく二階にたどり着いたとき、俺はもうクタクタだった。そのことをセフィに伝える必要すらなかった。彼女には肌で伝わっていたからだ。とはいえ、彼女はこの機会を逃さず俺をからかってきた。

「間違いなく、新しいレベルの反動が来たのね。無理に抵抗してもロクなことにならないわよ。経験者は語る、ってやつ」彼女は顔いっぱいに愛らしい笑みを浮かべて言った。そして俺のところに戻ってくると、シャツのボタンを外し始めた。

「君と同じように全員を感じ取れるようになったからか? それだけでこんなに消耗するとは思えないんだが」彼女に服を脱がされながら、俺は言った。

彼女は唇を噛み、解決策を探そうと思考...

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