七十九章

セフィ

「まだ彼のこと、怒ってるんだな。怒る権利はあるさ、ピーナッツ。彼は計画をお前に話すべきだった。だが断言するよ。あいつは生きてる限り、二度とお前の強さを侮ったりしないはずだ。あいつがもう十二時間も、お前の下敷きになったまま動いていないって知ってるか? 一度トイレに立とうとしたら、お前が悪夢に引き戻されそうになったんだ。それ以来、あいつは何も飲み食いせず、お前が安らかに眠れるように、体が癒えるようにと、微動だにせずじっとしてるんだぞ」

「ううん、そんなに経ってないよ。まだ数時間しか……」

「ピーナッツ、ここでは時間の流れが違うんだ。あいつは必要な限り、ずっとそこに横たわってい...

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