第6章

 すべてが終わった時、私は泥のようにぐったりと零士の熱い胸に寄りかかっていた。とろみのある白濁が、震える太ももの内側を伝ってゆっくりと滑り落ちる。極限の羞恥の中、それでも絶体絶命の危機から生還したような解放感が湧き上がっていた。私を八年間も苦しめ、狂わせるほどだった病的な欲情が、彼によって完全に消し止められたのだ。

 信じられない思いで喘ぎながら、汗だくの激しい交わりの効果が、最高純度の抑制薬よりも即効性があるとは思いもしなかった。

「ありがとう……」

 真っ赤になった頬を彼の首筋に埋め、消え入るような声で呟く。

「禁欲を破らせちゃってごめんね。女に興味がないって噂だったのに……」

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