第17章 俺が彼を汚いと思ったんだ

横尾彰人に向けられる一言一言が、ことごとく肺の奥まで突き刺さる。地雷の上で踊られているみたいだった。

いつもなら、へこへこして人に踏まれてばかりの南雲玲奈が――まさか、こんなふうに自分を罵るなんて。横尾彰人は夢にも思っていなかった。

信じられずに数秒、目を見開いたあと、怒りが一気に噴き上がる。

――この女、俺をここまでコケにする気か?

「南雲玲奈っ! 誰が役立たずだって? ……お前、よくそんな口きけるな!!」

南雲玲奈は怯むどころか、見下すような目で彰人を見たまま言葉を重ねる。

「判断力もないくせに吠えるだけの頭空っぽが、“役立たず”なんてまだ優しい方よ。あんたはただの惨めな人間...

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