第18章 南雲玲奈の重要性

横尾孝人は、彼女のあまりにも悔しそうな顔が見ていられず、すぐにポケットからハンカチを取り出して差し出した。

それから声音を落として宥める。

「なんで君が謝る必要がある? システムの穴だろ。あれは向こうの問題だ。君がこのポジションを引き継いで、まだ何日だよ。君のせいにできるわけがない」

一拍置いて、さらにきっぱりと言う。

「顧客流出の件も、自分を責めるな。この数日、十分すぎるくらい頑張った。ほら、まず涙を拭け。飯でも食いに行こう。……それが終わったら海城に戻る」

そして結論だけを冷たく置いた。

「この件は、南雲玲奈に責任を取らせる」

「それって……あんまりよくないんじゃ……?」

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