第195章 中島美奈なんてもういらない

ここ数年、これだけの出来事を経てなお、誰が自分に本当に優しいのか見分けられないのだとしたら――それこそ、彼女は救いようがない。

目の前の老人は、自分のためにどれほど力を尽くしてくれたことか。これ以上、もう一度傷つけるなんて、どうしてできよう。

大村爺さんは、玲奈の目に涙が滲むのを見るなり、たちまち手に負えなくなった。困ったように笑って言う。

「もう、いい。いい歳して鼻水たらして泣くな」

そして、少し間を置いてから、ぶっきらぼうに続けた。

「この話は終わりだ。昔のくだらねえことは蒸し返すな。戻ってきたなら、それでいい……戻ってきたなら、それでいい」

最後の言葉を口にしたとき、大村爺...

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