第24章 あの人が誰なのか知りたい

「ありがとう!」

南雲玲奈は心からそう言って、藤井一輝に頭を下げた。

藤井一輝は、彼女のその“丁寧すぎる”態度が気に入らないのか、眉をひそめる。

「何がありがとうだよ。お前が自分の腕で稼いだ金だろ。もらって当然だ。……まだまだこれからだっての。礼を言うなら、もっとデカい案件取ってきてからにしろ」

玲奈も彼の性格はよく分かっている。くすっと笑って肩をすくめた。

「じゃあ、藤井社長。私を大金持ちにしてくださいね」

その診療報酬のおかげで、南雲玲奈の仕事へのやる気は一気に最高潮に達した。

横尾グループにいた頃、こんな額の給料――もとい報酬、もらったことなんて一度もない。

……

横...

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