第27章 お前ごときが、俺と張り合うつもりか?

そのことに気づいた瞬間、南雲玲奈の顔色はさっと変わり、ひどく険しくなった。

今までは見ないふりができた。だから深く考えもしなかった。二人が、いったいどこまでの関係なのか――。

けれど目の前の男は、酔って相手を取り違えたうえに、いかにも含みのある言葉まで口にした。あんなふうに口が回るのは、慣れていなければできないはずだ。

南雲玲奈は血の気が引き、抑えきれずに身体が震えた。

横尾孝人はそんな彼女に気づきもしない。ふらりとさらに数歩近づき、抱き込もうと腕を回してくる。

ぞわり、と強烈な拒絶が胸の底から湧き上がった。

「横尾孝人、目を開けてよく見て。私は中島美奈じゃない」

言い終えるや...

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