第37章 なかなか縁がある

あの夜、男がどんな気持ちで、あの3枚の絵を見終えたのか――南雲玲奈には分からない。

それで娘を見る目が変わったかどうかも、今さら興味はなかった。

離婚さえ成立すれば、自分は香澄を連れて、彼から遠く離れる。

そのときには――あの男の存在など、どうでもよくなる。

翌朝目を覚ますと、横尾孝人はまた出張に出ていた。

玲奈は気にも留めない。

彼女の頭を埋め尽くしているのは、ただ一つ。

あの心理カウンセラーに、一刻も早く会うこと。

あの人が動いてくれさえすれば、娘が本当に良くなる可能性がある。

完全に――治る。

待つ時間は、やはり堪える。

焦れるように二日をやり過ごし、ようやく約束...

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