第42章 ねえ、私たち離婚しましょう!

南雲玲奈は胸がいっぱいになり、西野亮平に何度も頭を下げた。

西野亮平はひらひらと手を振り、「大したことじゃないよ」と笑う。

彼はこれから飛行機で西京市へ戻らなければならないらしく、荷物を渡すと長居はせず、そのまま足早に去っていった。

玲奈も一日中走り回って、身体の芯までくたくただった。江藤さんに別れを告げ、香澄を抱えて帰路につく。

帰り道、香澄は玲奈の胸に頬を寄せたまま、うとうとと眠りに落ちた。

深く寝ているのに、小さな手だけはハーモニカをぎゅっと掴んだまま。玲奈はそれを見ても、取り上げたりしなかった。

疲れはした。小泉さんにも会えなかった。けれど、今日は確かに「得たもの」がある...

ログインして続きを読む