第45章 俺が与えたものに、お前らは文句あるのか?

その場にいた客たちは、その一幕を目にした途端、揃って面白がるような表情を浮かべた。

横尾家の若奥様ともあろう人が、本当にこそこそと招待状を盗んで紛れ込んだのか。

だとしたら、あまりにもみっともない。

しかも身内に見つかって、その場で追い出されるなんて――。

この義弟、まるで情け容赦がない。

南雲玲奈は、当然ながら周囲の視線に気づいていた。

その顔には氷のような冷たさが広がっていたが、怯えはない。ただ、ひどく滑稽だと思っただけだ。

どうあれ、今の自分はまだ横尾家の人間だ。

それなのに横尾彰人は、これ見よがしに騒ぎ立てて、彼女の面子を地面に叩きつけ、踏みにじろうとしている。

も...

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