第6章

 一夜は、そうして過ぎていった。

 翌朝、目を覚まして窓の外を見た瞬間、泣きたいのに涙も出なかった。雨はさらに勢いを増し、雷が腹の底まで響くように轟く。まさか、これがあと数日続くの? それじゃ来た意味がないじゃない。しかも最悪なことに、照明がつかない。停電だ。

 毛布を肩まで引き上げたままベッドの上に座り込み、気分はどん底まで沈んだ。

 コンコン、と扉が叩かれる。

「日奈?」准一の声。「大丈夫か」

「入って」

 ドアが開いて、准一が懐中電灯を手に入ってくる。「停電だな。復旧は……明日になるかもしれない」

 私はため息をついた。「じゃあ私たち、ここでただ座ってるしかないの?」

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