第21章

「田原涼子さん、いくら一線級の女優とはいえ、もう少し自重なさったらどうですの?」

平原寧々は田原涼子を見やり、鼻で笑った。

「そんな偽物を着て番組に出るなんて、ファッション界から締め出されても文句は言えませんわよ?」

その瞬間、田原涼子の顔色がすっと曇る。もともと気の強い性格だ。大勢の前で侮辱されるなど、我慢できるはずがない。まして相手が、平原寧々のような気取ったお嬢様ならなおさらだ。

「平原寧々、いい加減にしなさいよ!」

「何が偽物よ。あんたが嫉妬してるだけでしょ!」

「嫉妬?」平原寧々は大げさに吹き出した。

「わたくしがあなたに? おかしなことをおっしゃるのね。わたくしのこ...

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