第65章

平原綾香はふっと笑い、『いいわ。あなたの言うとおり、まずは盗作の件から話しましょう』と言った。

壇上の彼女は終始淡々としていて落ち着いている。

『私があなたのものを盗作したと言うのね。じゃあ、証拠は?』

平原寧々が待っていたのは、その一言だった。

彼女は足早に前へ出ると、連れてきた弁護士たちの手から分厚い書類の束をひったくるように受け取り、高々と掲げて記者たちに見せつけた。

『皆さん、見てください! これが私のデザイン画の原稿です! はっきりしたタイムスタンプも残ってる! 1か月前には完成してました!』

カメラが一斉に図面へ向けられ、フラッシュがぱしゃぱしゃと弾ける。

覗き込ん...

ログインして続きを読む