第66章

『……いい。自分で戻って調べ直す』

平原寧々は奥歯を噛みしめ、そう吐き捨てるように言った。

言い終えるや否や、踵を返して立ち去ろうとする。

『平原さん!』

記者がすぐさま追いすがった。

『御社は実際、平原グループと利益相反の関係にあるんですか?』

『さっきは盗作だと断言しておいて、今度は騙されたと言う。結局どっちが本当なんです?』

『放火犯の証言について、どう受け止めますか?』

矢継ぎ早の質問に囲まれ、平原寧々は一歩も動けない。顔は引きつり、みっともなくあたふたするばかりだった。

連れてきた弁護士たちはといえば、いつの間にか人垣の後ろへ引っ込み、最初からいなかったことにした...

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