第39章

通知が届いたのは、ただの広告リンクだった。

乙村彩羽はそれを開き、何度もページを辿って、ようやく陸田グループが出しているコンペの告知に行き着く。

参加できるのは陸田グループ内部のデザイナーだけではない。外部の若いデザイナーにも門戸を開いているらしい。応募さえすれば賞金は50万。しかも業界の新星として名が売れる可能性まである。

胸がどくどくと鳴った。

大学ではデザインを専攻し、二年の頃には国内の大小の賞を次々と取っていた。もしあのとき逮捕されず、乙村家が没落もしなければ——卒業後は自社に入る。最悪でも、自分のスタジオを立ち上げる。そんな未来を、当たり前のように思い描いていた。

それが...

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