第354章

「私は私でお祖父様への孝行をするし、貴方は貴方で勝手にすればいいじゃない。そもそも私と何の関係があるの? なんで一緒に行かなきゃいけないわけ?」唐沢楓は鼻を鳴らし、容赦なく言い放った。

水原悟は薄い唇をきつく引き結んだ。またしても、心がえぐられるような痛みを感じた。

水原露美は祖父の言葉を聞き、疑念を抱いた。

もし唐沢楓が本当に偶然ついてきただけなら、一体誰が祖父を呼んだのか?

彼女はふと何かに気づき、怒りの混じった視線を少し離れた場所にいる水原見華に向けた。

案の定、あの間の抜けた笑顔がすべてを物語っていた。

「父さん、静香の言う通りです。わざわざお越しいただくなんて……お体に...

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