第396章

「水原社長と唐沢さん、お似合いだと思うんだよね。あのオークションのニュース見たけど、社長、彼女のこと随分とかばってたし。あの二人、あるんじゃない?」

 唐沢楓はそれを耳にして、秀麗な眉をひそめた。

「まさか、ないでしょう?」

「どういう意味?」

「水原社長、前の金田香奈との件であんなに泥沼化して、笑い者になってたじゃない。唐沢家のお嬢様があんなに気高くてプライド高いのに、そんな『傷物』を受け入れられると思う?」

 唐沢楓は頷いた。「その通り」

「元カノとかの事情ってさ……知らないならまだしも、黒歴史が世間にバレちゃってるのが一番キツイよ。食卓にゴキブリが這い回ってるようなもんさ。...

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