第398章

「ただ一緒に暮らしてるだけだって! 俺たちは、その……何もしてない!」

 堀内陽介は泣き出しそうな顔で、必死に潔白を訴えた。

 世の女性たちがどれほど堀内陽介に身を投げ出し、媚びを売り、裸になってでも彼のベッドに潜り込みたいと願っていることか。

 一年を通して、彼にベッドから蹴り落とされた女の数は計り知れない。

 だというのに、彼は水原見華に対してだけは違った。抱擁と口づけこそすれ、衣服のボタン一つ外そうとせず、決して彼女を自身のものにしようとはしなかったのだ。

 見華は清らかな体のままだ。彼は彼女に触れることを惜しみ、心の底から「自分のような人間に彼女は相応しくない」と思い込んで...

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