第403章

「私はお父様の娘の中で一番情けない子です……。お姉様は未来のS国第一の奥様ですし、楓姉さんはデザイン界の神様で、お父様のためにホテルまで管理できて……。でも、私には何もできません。お母様や皆さんの足を引っ張ることしか……」

「小夜ちゃん、そんなこと思わないで……」

風野早由美は胸が締め付けられるような思いで、唐沢小夜の腰に手を回し、優しく抱き寄せた。

「あなたのお父様、内々では何度も私たちに仰っていたわよ。唐沢家の末娘であるあなたには、何も心配せず、天真爛漫なお嬢様でいてほしいって」

「あの方にとって、子供たちが優秀かどうかなんて重要じゃないの。大切なのは、幸せで楽しく、平穏無事に一...

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