第437章

堀内星良は濡れたような甘い声を震わせ、華奢な肩をすくめて胸元を両腕で守るような仕草を見せた。

「お兄さん、私の体……見ちゃったでしょ?」

「服を着ろ」

水原悟は握りしめた拳の血管が破裂しそうなほどに力を込め、広い肩を怒りで震わせた。

事ここに至っては、弁解の余地などない。一刻も早くこの場を立ち去るしかなかった。

「兄貴に電話する。すぐに迎えに来させろ」

そう言い捨て、彼は振り返りもせずに歩き出した。

「お兄さん、行かないで!」

堀内星良が背後から飛びかかり、男の背中にしがみついた。一糸まとわぬ肢体を恥じらいもなく押し付け、その体温に溶け込まんばかりに密着する。

「お兄さん、...

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