第455章

艶めかしく濡れた桜色の唇、白磁のように白くしなやかな首筋、そして蠱惑的な鎖骨……。

水原悟の呼吸が重く沈み、全身の血液が熱を帯びていく。心臓の鼓動が、奇妙なほど大きく鳴り響いていた。

突如、針で刺されたような鋭い痛みが頭を貫いた。

彼は反射的に目を閉じ、両手で頭を抱え込む。不意に襲ってきた激痛を必死に耐えようとするが——。

——

『悟!』

『痛い……痛いよ』

『悟!』

『いい子だ、じきに痛みは消える。できるだけ優しくするから、誓うよ……』

脳裏に、これまで見たこともない断片的な映像がフラッシュバックする。耳元には、顔が火照るような甘い喘ぎ声が蘇った。

まるでこの部屋で、彼...

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