第533章

確かに、口座の凍結などという手続きは、警察に任せるのが一番手っ取り早い。

「あのクズ、金が手に入らないとなれば、どうせ水原静香と仲間割れするに決まってる」

唐沢楓は鋭く、射抜くような眼差しを見せた。「今はとにかく河野卓生を追跡すること。奴さえ捕まえれば、水原静香の罪を洗いざらい吐かせることなんて造作もないわ」

「その男なら、情報が入ったぜ」

堀内陽介が、ヤクザのようにふんぞり返って脚を組みながら、唐突に口を開いた。

唐沢楓と水原悟は声を揃えて問い返した。「何ですって?」

「じゃなきゃ、わざわざこんなところまで来るわけないだろ? 暇つぶしのお茶飲みか? だとしても、うちの奥さんを連...

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