第19章

鈴宮深が玩具の銃を構えた瞬間――年齢不相応なほど無駄のない狙いと、やけに整った所作が目に入った。

村野の瞳孔が、すっと細くなる。反射的に背筋を伸ばし、椅子の背から身体を起こした。

「待て……あのガキ……」

目を眇め、視線を銃口から顔へと滑らせる。

「鈴宮京也が、目の中に入れても痛くねぇってほど溺愛して、滅多に外へ出さねぇ……あの息子か?」

側に控えていた腹心も、慎重に確認してから頷いた。

「はい、親分。鈴宮家の若様――鈴宮深で間違いないかと」

「ハッ」

村野が短く笑う。面白い玩具でも見つけたみたいに。

「鈴宮京也の息子を、あいつの婚約者が連れ回して――しかも、俺のシマで銃遊...

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