第351章

その言葉を聞いた瞬間、心臓がどくんと大きく跳ねた。表面上は礼儀正しい微笑みを崩さなかったが、内心では冷や汗が流れる思いだった。

私はテーブルの下でこっそりと拳を握り締め、必死に思考を巡らせる。

まさか、私たちが過去に個人的な関係を持っていたことを暴露するつもりだろうか。そんなことがハーヴィーの耳に入れば、私だけでなく鈴木グループ全体の信用が地に落ちてしまう。今回の提携も、間違いなく破談だ。

私は乱れる呼吸を整え、努めて冷静な声色を作るよう意識した。

「野村さん、買い被りすぎです。ほんの少し、言葉を交わした程度のことですから」

言いながらも、視線はハーヴィーの表情に釘付けになる。ほん...

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