第360章

大前の目に、明らかな称賛の色が浮かぶ。彼は満足げに頷き、口を開いた。

「野村利樹君、さすがと言うべきか。君の着眼点は素晴らしい。昨今の目まぐるしい市場の変化に対応するには、共存共栄こそが長期的な正解だ。青木家の土地についても、君の提案通りに動けば、各々のリソースを最大化できる妙案となるだろう」

その言葉に、青木易揚が慌てて身を乗り出した。

「大前さん、皆様……実は、厚かましいお願いがございます。愚弟の件で葉田家は青木家を深く恨んでおり、徹底的に潰すと公言しています。他勢力とも結託し、我々を商圏から追い出すつもりなのです。青木家が倒れれば、多くの無関係な人間まで巻き込まれてしまう。どうか...

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